個人事業主や小さい会社の税金対策

個人事業主や小さい会社の税金対策について少しずつ解説していきます。節税のやり方を間違えて逆に損をしてしまう人は多いので気をつけましょう。

初めて個人事業主として確定申告を行う人にありがちな間違い

確定申告を行う場合に生命保険や個人年金、介護医療保険については事業所得から直接経費として控除するわけではありません。これは、初めて個人事業主として確定申告を行う人にありがちな間違いなのですが、生命保険や個人年金には収入と所得を計算した後に生命保険控除等として後から差し引くシステムになっているんですね。また、例えば生命保険料については8万円を超える金額については一律で4万円までしか控除を受けることができません。

 

ここが、事業で必要になった経費と大きく異なる点でしょう。ですから、なんとかして節税しようとして多額の生命保険に加入したとしてもそれが全て控除対象になるわけではないのであまり有効な方法ではありません。生命保険を使って上手な節税になるというのは、どちらかと言うと個人事業主よりも会社経営者の場合が多いでしょう。個人事業主の場合には生命保険料や個人年金保険自体で大きな節税をすることはできませんから注意が必要です。もちろん、控除額が小さいからといって無視するという気はありませんから、毎年生命保険会社から送られてくるハガキなどを参考にしてちゃんと生命保険料控除などは受けた方が良いですね。国税庁が用意しているサイトでは、こうした計算を自動的に行ってくれるのであまり難しく考える必要もないでしょう。